告別
バンド練習後、誰もいない編集部へ行き一人寂しく原稿を書く。
コーヒーたくさん飲んで胃酸過多。
目標とする量を終えた時にはもう終電の時間。
丸ノ内線にはキラキラ輝く淑女が50人は生息していた。
心の中で舌打ちとため息を繰り返す。
その時読んでいたのはNumber。物書きを志した10年前のアツさを5%くらい思い出す。
心の中はグチャグチャだ。
だから宮沢賢治の「告別」の中の一節を脳内リフレインしてみた。
みんなが町で暮したり
一日あそんでいるときに
おまえはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまえは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の
それらを噛んで歌うのだ
何度も見てもこの部分はイイ。
このさびしさで僕は音をつくる。
そうなんです。ベースは壊れてなかった。
楽器屋に持って行ったところ、衝撃で内部の電池が外れただけということが判明。超はずかしい。
新曲のフレーズを練習しよう。
みんなが一日あそんでいるときに、石原の草を刈る。これほどの贅沢はないよ。
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