バスケがしたいです

この前初めて『スラムダンク』を全巻読破した。
今さらという感じだがこれには理由があって、ちょうどスラムダンクの全盛期は、ちょうど俺がジャンプからマガジンへ定期購読マンガ誌を乗り換えた頃だったのです。
俺は基本的にマンガ喫茶にマンガを読みに行くことはなく(読むスピードが圧倒的に遅いから)、マンガ好きの友達は多いのにスラムダンクを持っている友人は一人もいなく、また連載されていたスラムダンクにはそれほどハマっていなかった。
そんな感じでその後もなかなか読む機会がなかったのですが、連載終了後から13年も経った2009年秋、ようやく全話を読む機会を得たのです。



作中で三井寿が「なぜ俺はあんな無駄な時間を…」を悔やむ名シーンがあるんですが、俺もまったく同じ気持ちです。
こんなすげー作品、もっと早く読んでおくべきだった!





俺がマンガに求める条件の一つに「主人公以外のキャラが魅力的であること」というものがあります。
映画にも助演男優賞、助演女優賞というのがある通り、バイプレイヤーの存在というのは名作に欠かせません。
『はじめの一歩』のように、サブキャラが完全に主人公の人気を上回っている作品もたくさんありますし、実際俺が好きな『編集王』などでも、魅力的な脇役が多数登場します。


しかしスラムダンクの恐ろしいところは、この条件を必要以上に満たしすぎていて、誰が主人公だか分からないくらい全員が魅力的であり、また誰が一番好き? と聞かれても即答できないところです。


井上先生が現在連載している『リアル』もしかり、この人ほど人間の魅力、かっこよさを同時多発的に表現できるマンガ家はいないでしょう。
スラムダンクに出てくるキャラは、みんな圧倒的に魅力的なんだな。敵も味方も部外者も。



そんな中、今あえて一人を選ぶとすれば、海南大付属の宮益。彼にはグッときた。
バスケ初心者だったが強豪校のハードな練習を3年間耐え抜いたため、同級生や後輩からの人望が厚い。
そして人一倍練習したためシュート技術が高い。
なんというたまらない設定なんだろう。



近々スラムダンクをもう1回読もう。きっと新しい発見があるに違いない。


 


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