さよならベースボール、そしてバファローズ

僕は小学校のころからずっと近鉄バファローズ一筋でした。
10.19も、ブライアントの4連続ホームランによるリーグ優勝も、読売との日本シリーズ3連勝4連敗も、2001年の圧倒的長打による優勝も全部この目で見てきた。
そして2004年の球界再編騒動によるチームの消滅を経験して、二度とプロ野球なんか見るもんかと心に誓った。これだけファンを踏みにじって、それでもなお球場にファンが来ると思ってるなら大間違いだぞと。
だから僕のプロ野球時間は2004年でストップしているのです。


かつては、地元の野球好きの友人達と、どうすればプロ野球は良くなるのか、夜を徹して語り合ったものです。
セパの交流戦やファイターズの地方移転、東北や北海道への球団創設、アメリカを巻き込んだ世界一決定戦、ウェーバー制のドラフトなど、今となっては当たり前となっている改革も、誰に届くわけでもないが当時の僕らはすでに具体的に提案していた。
たしかにその通りとなった。さらにWBCを日本代表が連覇し、日本野球の国際競争力の高さをも証明した。


それでもやっぱり喜べない。
もう自分のチームがないから。
ガンダムが戦場から生還したところで、ホワイトベースがもうなければアムロの心が安らぐことはないんです。


あの頃活躍していた選手たちも次第に第一線から退いていき、着々と過去のものとなる近鉄バファローズ。
ついにはバファローズという球団名も今期限りでなくなるらしい。そういうニュースを見ました。
もう野球とは決別したつもりでも、やっぱり喪失感があるよ。


 


バファローズ最後の監督となった梨田さんは、チームが消滅する日こう言ったんだ。


「みんな胸を張ってプレーしろ。お前たちが付けている背番号は、すべて近鉄バファローズの永久欠番だ」


 


【3.21 有刺鉄線2ndアルバム「放課後のシンパシー」発売】
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(収録曲「サマーナイトシンパシー」)


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