戦争アレルギーじゃ戦争は阻止できない

毎年この日になると思う。

戦争も、靖国神社も、原発も、核兵器も白黒で語ったらそこでもう話にならなくなる。
肯定か否定の二者択一を前提に語る話じゃないし、そんなにハッキリと○か×にわけられるテーマでもないのです。

なんだかんだいって、99%の人間は戦争に反対です。当たり前だよね。
誰だって、殺したくないし、殺されたくない。
もちろん俺も戦争なんか冗談じゃないと思う。
だから戦争反対の意志を表明すること自体は正しい。

でもそれだけじゃなにも変わらない。
単純に戦争を否定するだけなら、それは単なる「アレルギー」です。
イヤだイヤだと手ぶらで拒否しただけで、戦争がなくなるならそんな楽は話はないですよ。


話し合いで解決できない問題を武力で解決しようとするから戦争は起きる。
戦争でたくさん人が死んで、多くの財産が失われようと、総合的に見てメリットがあると判断されれば戦争は起きる。

例えば俺がその日の食事にも困る餓死寸前の北朝鮮の国民だとしたら、韓国なりアメリカなり日本なりに国土に侵攻してほしいと思う。
戦争でたくさん人が死ぬはずだけど、放置しておいてもどうせ死ぬなら、資本主義の国に征服された方が自由になれる可能性があるから。

例えば俺が身体は健康で労働する意欲はあるけど、学校に通っていなくて読み書きできなくて、なおかつ全く仕事がないのなら戦争が起きてほしいと思う。
軍隊に入れれば、着るもの、食べるものは最低レベルで保証されるし、読み書きも必要最低限は教えてくれるはずだから。
軍隊は公務員なんです。

核兵器はたしかに危険だけど、それだけで国土を守れるのなら、大幅に軍事に関する人件費を削れるから、トータルでは経済的かもしれないですよ。
個人的には憲法9条を堅持する日本こそ、核兵器を専守防衛の目的で保有することに問題はないと思います。
絶対に自分から殴らないけど、殴ったらおまえも死ぬよ、みたいな。
そもそも2発も核を喰らってる世界で唯一の国なんだから、日本には打ち返す権利は行き過ぎだとしても、配備するくらいの権利はあるだろう。

ものごとはなるべく相対的に考えたいです。



どうすれば戦争の発生を阻止できるか。

それはもう、国民全てがちゃんと歴史と経済を学んで、広い視野でなにがトータルで自分たちの利益になるかを考えるしかないです。
戦争アレルギーよろしくギャアギャアわめくのではなく、どうすれば戦争が起きにくいかを真剣に考え議論し、自らの意思を選挙の日に表明すればいいのです。

戦争アレルギーはなんの役にも立ちません。