才能ってなんだ
才能ってなんだろうね、とふと最近よく考える。
才能があるから成功した、とか、
才能がないから俺はダメだ、とか、
よく使われる言葉だけど、なかなかにむずかしい言葉なんだな。
なので俺は自分の都合も加味して、才能がある=「努力が報われること」と定義することにしました。
つまり、がんばった分だけうまくいくのなら、結果として才能があるってことなんだろうと。
世の中、全員が全ジャンルにおいてうまくいくはずはないのです。
人間というのは、ある程度相対的に物事を判断する習性がありまして、一定数の不幸な人がいなければ、幸福という状態自体が存在しません。
貧乏人がいるから金持ちが存在できるし、不細工がいるから美形が存在を許されます。
相対的な上下は必ず存在します。
これ自体はしょーがないし、否定したところでなにも生みません。
ただ同時に、この考え方だけでは面白くないのです。
だからこそ、努力をした結果として相対的な価値観を手に入れることを才能と見なしませんか。
『はじめの一歩』というボクシング漫画に僕が好きな言葉があります。
「努力したものがすべて成功するとは限らん
だが、成功したものはすべからく努力しておる」(鴨川源二)
こういうことなんだろうと思うわけです。
結果として成功した人は、みんな努力している、と。
成功=相対的な幸福と見なせるわけですから、つまり努力が成功に結びつくことこそ、才能にあふれる状態、であるのかなと。
誰もが成功するわけじゃないけど、自分にその資格があるのかどうかはわからない。
結果として自分の才能を証明するために、ひたすら努力する。
これくらいのバランスが適正だと感じます。