親世代がラッキーだっただけ

就活自殺防げ、大学がメール相談・自宅訪問
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120517-OYT1T00672.htm


時代が変われば、幸福のスタンダードも変わります。

今就活をしている大学生の親世代~僕の親である団塊の世代は、まちがいなく近代日本ではもっともラッキーな人たちです。
戦後に生まれたから戦渦に巻き込まれることもなく、高度成長の時代に青春時代を過ごし、もっとも働き盛りの時期にバブルを体験できた人たちです。

彼らが社会人のピークを過ごした時代は、日本の経済が日増しに巨大化していました。
経済のパイ自体が大きくなっていた時代で、どんどんパイが縮小している現在とくらべ、あらゆるビジネスが成功しやすかったんです。
だから会社で普通にがんばっているだけで自動的に出世して給料も上がったし、会社自体に体力があったから使えないヤツをちょっとくらいなら雇っておく余裕もありました。
さらに会社自体が出会い斡旋所的な機能も備えていて、大量に採用された新卒女性は次々と社員の誰かの奥さんとなり退社していきました。

つまり、サラリーマンをある程度マジメにやってさえいれば、マイホームを購入して子供を大学に行かせる程度のお金を得つつ、普通に結婚もできたのです。
言ってしまえば、ハイパーな会社がそこら中に林立している時代だったのです。

しかし今現役で働いている人たちはすでにおわかりの通り、ここまでハイパーな状態にある会社なんて、一部の有名企業、大企業だけじゃないですか。



就活をしている人たちが、自分たちの親と同じようなハイパーな状態にある会社に入りたくて奮闘するのはいいことです。
しかし、そういったハイパー企業は、今やぜんぜん当たり前じゃないのです。
親たちがラッキーだっただけで、本来社会というものはそこまで甘くないのです。
だから有名企業に入れなかったからといって、ぜんぜん無能じゃないし、少なくとも死ななければいけないほどやばい状態ではありません。


就活がうまくいかないことを、ある程度は時代のせいにしちゃってもいいでしょ。

本来仕事なんてこんなもんで、大多数が安定した正規雇用で自動昇給していた時代が、むしろ異常だと思うべきです。

異常な状態を普通と認識しちゃうと、逆に幸福を感じられなくなってしまうよ。



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