フェスより圧倒的に音がいいんです!

2013-06-28

CDが売れなくなったと言われて久しいけど、それはただ単にメディアが多様化しただけの話。
ネットが普及してテレビやラジオ、印刷物の影響力が下がったとのと同じことなのです。

なので構造上CDが売れなくなろうと、音楽を愛する人はたくさんいるんです。
ただ音楽好きさんは多くても、ライブハウスに来る人は少なくて、もっと増えてほしいといつも思っています。

この音楽の状況はある意味サッカーに近いところがあります。

まさに今オリンピック開催期間中なので、多くの方々が深夜に放送されている男女日本代表の試合を見て声援を送っているのでは。
もちろん僕もそのひとり。

男子は負けてしまったけど堂々のベスト4、次戦の日韓戦に勝てば44年ぶりの銅メダル獲得。
そしてなんといっても女子はすでにメダル獲得は確定。
決勝でアメリカに勝てば悲願の金メダル獲得です。

ただこの手の国際大会での盛り上がりは、いつも一過性気味に終わってしまうのが残念なところ。
代表の試合が終われば、みんなサッカーのことを忘れてしまう。

数年に1回の大きなお祭りもいいけど、毎週真剣勝負が繰り広げられていて、チケットもお手軽に入手できるJリーグに、もっと多くのサッカー好きが来たらいいのに、と常々思っています。



音楽も一緒なんですよねー。
フェスに行くし、CDは買うけど、ライブハウスに行かない、って人がたくさんいます。

ライブハウスは素晴らしいですよ!

まずアーティストとお客さんの距離が近いってのがありますが、残念ながらこれはアーティストの有名度に比例するので、決定的なライブハウスのメリットにはなりません。
無名アーティストほど会場は狭くなるので、必然的にお客さんとの距離も近くなります。

それより僕が強調したいのは、ずばり「音が良いこと」です。
ライブハウスはフェスなんかより1万倍音がいいです!

まずフェスは音が小さい。
会場が広いのでガツンとくる音圧にとぼしくなります。
これが野外フェスならなおさらで、空中に音が拡散してしまい、音が小さすぎてぜんぜん気持ちよくないです。
ライブハウスの場合、壁にぶつかっての残響があるため、フェスとくらべて音の迫力がぜんぜんちがいます。


またライブハウスのほうが音自体が良いです。
なぜならアンプやドラムから鳴る音が直接聞こえるから。

どんなライブハウスやフェスでも、だいたいステージの両端にでっかいスピーカーが設置されていますが、これがメインスピーカーというヤツで、バンド全体の音を大きくしてここから出しています。

ボーカルや鍵盤は基本的に生音はなく、ここから出る音が全てです。
しかしドラムはそのものから、ギターやベースはアンプから出る生音があって、それだけでは足りない部分を拾って大きくして、メインスピーカーからも出しています。

そして好みはあると思いますが、メインスピーカーから出るドラムやギター、ベースよりも、本体の生音のほうが良い音だと僕は思います。

ライブハウスだとステージが近いので、お客さんが聞いている音の中の生音の比率がけっこう高めなんですよね。



そう、迫力も音質も、フェスよりライブハウスのほうがずっと上なのです!

ウソじゃないぜ、ホントだぜ。


そもそも音楽はスポーツとちがって、本質的にアーティスト間の上下なんてないです。

サッカーならJ2よりも日本代表のほうが強くてレベルが高いのは事実ですが、音楽の場合は基本的にビートルズも来週初ライブを控える高校生のコピーバンドも同格です。

どちらかが偉いということはなく、相対的に見てファンの数がちがうだけの話です。
ただファンの数がアーティストとの距離を遠ざける要因になります。

ということは……まだ無名だけど、本当に自分の好きなアーティストを見つければ、最高の距離、最高の音質、なおかつ安いチケット代で公演を何度でも見られるわけです。


ここまで言ってしまった以上は、良いライブをやらなければ!


【ナミダロジック ヒロコ脱退カウントダウンシリーズ】
8.11(土)大鳥居club EARTH
9.8(土)池袋手刀
http://www.namidalogic.com/live.html