若者がなめられている。自分と自分の世代のために選挙に行こう。

選挙に興味がないそこの貴方、政治は損得で考えよう。

たとえば宇都宮健児氏は75歳以上の医療費無料を政策に掲げているが、これは若者にとっては大損。高齢者は払った分よりずっと多い年金をもらえるのに、若者は払った分より少ない年金しか支給されない。
この国を作ってきた方達への敬意はあるが、これから働いて社会を動かしていく現役労働世代は、年金以外にも高い保険料など増え続ける高齢者のためにすでに重い負担を強いられている。そしてその負担は今後もっと増えていく。それをさらに増やそうというのが、75歳以上の医療費無料という政策です。
まだ日本は不況だなんだ言われているが、民間にはものすごい資産があるんです。それらの大半は高齢者が握っている。払った分より多く年金をもらえる高齢者層は、若者に比べてたくさんカネも持っているんです。逆に20代の平均預貯金はほぼゼロに近かったデータを見たことがある。

もちろん個人差はあるけど、宇都宮氏が厚遇しようとしているのは統計的に、データ的に見て一番カネを持っている世代なわけ。なんでそんなひどいことをしているかというと、当選したいからです。若者より高齢者のほうが投票率は高いから、彼ら向けの政策を掲げたほうが当選しやすいというかんたんなカラクリがある。宇都宮氏は弱者の味方、正義の弁護士というキャラ設定だけど、この政策にかぎっていえば強者にすり寄るスネ夫野郎というわけです。

これって明らかに若者がなめられていないか? 馬鹿にされていないか?
選挙はとにかく当選することが第一目的の戦いだから、こうやってもっとも投票率が高い層へアピールする政策が掲げられやすいらしい。今回の選挙は地方自治体の首長選挙だけど、国会議員が地元に高速通したりするのって、まさに地元民から票をもらった見返りなわけじゃん。
まあそれはいいんだけど、こうやって政治家が年寄り側にゴマをするようなスタンスが続くかぎり、なかなか爆発的な変化は起きないんじゃないの? 仕事がつらい、給料が安いといった不平不満や愚痴は、自分や自分たち世代にとって一番得になりそうな候補者に投票してから言おう。老人にはもちろん電車で席を譲るが、実際に現場で働いてこの国の経済を回していくのは現役労働世代なんだから。

数十年ぶりの大雪で外出は大変だけど、Googleで「都知事選 政策」などと検索すれば、候補者の政策はいろいろ出てくる。誰を応援すれば、自分や自分の仲間が得をするかという判断基準でこの貴重な一票をブッ込もうじゃないか。無関心はかっこ悪い。政治に興味がないのはしょうがなくても、興味がないことをアピールするほど情けないことはない。若者が全員選挙に行けば、いろいろなことが変わる。必ず変わる。