あ、自分、生きている



最近、前にもまして死のことばかり考えるようになりました。
そうそう簡単に結論が出るテーマじゃないんですが、ひとつ思うことは、結局死ぬために生きているってこと。
ゴールがあって、強制的に前進せざるを得ない以上、これは確定事項なんだと思う。
でさ、それってイヤだし、悲しいじゃん。
だからこそ、人は死からもっと遠い行為に没頭することで、それを忘れようとする。…とヤクザ漫画の最高傑作『代紋TAKE2』では語られている。
主人公の丈二が、好きな人と一緒に暮らし、子どもを作ることは、逃れられない死の運命を少しでも忘れるための行為である、と作中で表現しています。
たしかに新しい生命を作ることは、生命が失われる死とは対極にあるよね。

もちろん子作りだけじゃない。
仕事でも趣味でも、なにかに没頭することは、生の実感であり、死からのポジティブな逃避。つまり夢中になることが生きることだ。

今の僕にとっての生きることとは、バンド活動です。

昨日渋谷に来てくれた皆さん、本当にありがとう。
昨日は来れなかったけど、いつも有刺鉄線を応援してくれる皆さん、本当にありがとう。
僕の人生に付き合ってくれて、本当にうれしいです。

あ、自分、生きてる。
こう思える瞬間が一番幸せです。
昨日はそれがけっこうたくさんあった。