愛するチームだけは替えられない








毎年この時期になると思い出す。

2004年9月、僕が小学生のときから愛してきた近鉄バファローズが55年の歴史に終止符を打って消滅した。
5年前の今頃、プロ野球界は大変なことになっていた。ナベツネが「たかが選手が」と古田を愚弄したり、プロ野球史上初のストライキがあったりと、秋口の球界再編騒動のことを覚えている人もまだ多いのではないだろうか。
最終的に近鉄バファローズはオリックスに吸収され、その代わりに楽天が新球団を創設するということで決着したわけです。
選手会ががんばったおかげで12球団2リーグ制は維持されたけど、僕が自分の生命の一部分のように愛していた球団は永久に地上から失われてしまった。
僕のプロ野球時間は2004年秋からずっと止まっています。

そして今、もう一つの僕の心臓である東京ヴェルディが大変なことになっている。
放漫経営でありながら、ずっとカネだけは出し続けてきた日本テレビが今期限りで撤退、来期からは新設された持株会社が経営を引き継ぐことになった。
しかし11月までに5億4千万円の運営資金を集められなければ、Jリーグから退会させられてしまうという状況です。

このままサッカーを観るのもやめなければいけないのだろうか。
ヴェルディがもし消滅しても、僕がFC東京を応援することは絶対にない。これは誓える。
僕が赤と青の服を着てFC東京をスタジアムで応援しているの見つけたら、ムーンサルトを叩き込んでほしい。


欧州にはこんな格言がある。


 車も仕事も女房も替えられるけど
 愛するチームだけは替えられない


頼む、ヴェルディ。
なんとか生き残ってくれ。



『忘れな草』
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