現場主義

大会前はいろいろ心配だったけど、終わってみれば我らが日本代表が国外の大会では初めての16強入り。
先日閉幕したW杯南アフリカ大会は、多くの人たちを熱狂の渦に巻き込みました。

もちろん僕も大会期間中はかなり燃えましたよ。
特に3-1で圧勝したデンマーク戦は、マジでリアルタイムで見て良かったと思います。

しかーし! 南ア大会が終わったからといって、サッカーが終わったわけではありません。
あえて言いましょう。W杯など余興です。
いや、余興は言い過ぎかもしれません。
音楽活動にたとえるなら、W杯は四年に一度やってくるフェスであり、活動の中心を為すものではありません。
アーティスト達の日々の主戦場、それは一期一会のライブ活動であり、活動のすべてをこめる音源制作であります。
サッカーでもまったく同じことが言えて、選手たちがプロとして収入を得ているのは、クラブチームの選手としてです。
クラブの一員としてリーグ戦やカップ戦を戦うことで、選手の生活は成り立っています。

今から8年前の自国開催のW杯、日本が決勝トーナメント1回戦で敗退したあの日、渋谷の街中で知り合った連中に僕はこう言いました。
「日本は負けちゃったけど、またJリーグが始まるね。どこのチームを応援してるの? 俺は東京ヴェルディ1969です」
すると彼らのうちの一人がは、
「Jリーグなんか興味ないよ。くだらない」

おい!
なんてこと言うんだ!

Jリーグを否定しちゃったら、日本サッカーそのものの否定じゃないか。
それなのにW杯のときだけ、青い服を着て祭りに便乗するのか、おまえらは!

とは発声しなかったけど、すごくガッカリしたことは今でも覚えてる。


ひとつだけ自信を持って言えることがある。
サッカーはテレビで見るものじゃない。
いや、すべてのスポーツは現場で観戦するものであり、なんらかの事情で現場に行けない場合のみ、やむなくテレビで観戦するものなんだ。

サッカーや野球はスタジアムで見た方が絶対に面白いし、競馬は競馬場で、競艇は競艇場で、相撲は国技館で見るべきだ。
そして音楽はCDもいいけど、絶対ライブを見てほしい。

たしかにW杯は素晴らしいものだが、果たして代表を応援する人の何%がスタジアムで観戦できるのだろうか。
外国の大会だったら旅費がものすごいことになるし、時間だってすごくかかる。それに治安も不安だ(日本の大会の場合、簡単にチケットがとれない)。
そもそも観戦する機会が四年に一度では、一生のうちに何回試合を見られるんだ、って話になる。


それにひきかえJリーグはいいですぞ。
当然毎年開催されるし、ホームゲームは年間18試合もある。チケットは普通に売ってる。


スタジアムでサッカーを見たことがない人。
この夏ぜひともJリーグを見に行きませんか?



※私が全力で応援している東京ヴェルディは、現在深刻な経営不振に陥っており、すでにJリーグが直接チームを運営する異常事態となっています。
早急にスポンサーを見つけなければ、このままチームが消滅してしまう可能性もあります。
結局はお金の問題であり、僕ができることはあまりに少ないです。
でも、だからこそ、自分ができることをできる範囲でやりたい。
サッカー・Jリーグ・東京ヴェルディの魅力を伝え、少しでも多くの方に認知してもらいたいと思い、こうして日記を書かせていただきました。
もしよろしければ、以下の署名もお願いします。匿名での署名も可能です。

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東京ヴェルディ存続を求める署名:
(PC)
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