おめでとう!よくやった!

ヴィクトワールピサ、よくやった!
ついにドバイWCを日本馬が制しましたね!
しかも二着も日本のトランセンドですから、歴史に残るワンツーフィニッシュですよ。

レース内容もスローペースの中、向こう正面でしかけて先頭に並びかけ、そのまま力任せに押し切る展開で、着差は僅かですが強い内容だった思います。
個人的にもスタミナにモノをいわせて早めに仕掛けてそのままねじふせる競馬が好みです。



大学生のときは狂ったように競馬の血統研究にのめりこんでいました。
今では大きなレースをニュースで見るくらいですが、やっぱり海外の大レースでの日本馬の活躍はうれしいものです。

競馬が好きだった当時、IK理論という良く言えば超革新的、悪く言えばアナーキーで排他的な血統理論にどっぷりハマっていました。
その理論のおかげで馬券が当たったことはほとんどありませんでしたが、ホントに心酔していたんです。

今回勝ったヴィクトワールピサは、その理論上では素晴らしい血統構成を持っていると評価されています。
またその父のネオユニヴァースもまた、IK理論上で高評価されていました。

※この理論の面白いところは、必ずしも直近のレースで勝った馬を手放しで高評価しないところです。
何百年も前から続くサラブレッドの歴史の中から抽出した名馬の血統条件に合致していれば、レースで活躍しなくても名血であると判断します。
逆にどれだけ大レースを勝ちまくろうと、血統が良くないと判断すれば評価はしません。
ただ統計的に見てこの血統理論は有用であることが証明されています。
毎年中央競馬で1勝目をあげたすべてのサラブレッドの血統を分析して評価しますが、評価の高い馬ほどその後活躍していることがハッキリとデータに表れています。
1勝した段階ですぐに分析していますから、活躍後に後から評価をしているわけではないのです。




思えば大好きだったホクトベガという牝馬が、レース中に事故死したのがこのドバイWCでした。

ホクトベガは若い頃に活躍したもののその後泣かず飛ばず。
人間で言うところの中年になったあたりで、芝から砂のレースに転身して圧倒的な強さを発揮した馬です。
日本中の砂のレースで勝ちまくって、ついに日本代表として挑戦したドバイWCで再起不能の致命傷を負ったこの馬のことを思うと、今回の日本馬のワンツーフィニッシュは感慨深いものがあります。

ヴィクトワールピサの父ネオユニヴァースが、日本で活躍した内国産馬であることも嬉しいですよね。