関西ツアーを振り返って

大学4年生になったくらいの時、中3からやってきた地元のバンドを脱退しました。
そこから社会人3年目の始めくらいまで、まともなバンド活動をしていない時期が3年くらいありました。
その時期って、今にして思えば人生で一番友達が少ない時期だった。
高校の時の友達とは微妙に疎遠になりつつあって、また社会人になってからは殺人的な仕事量で人付き合いする時間なんてほとんどなくて、ごく限られた人間関係の中だけで暮らしていた気がする。最初はそれが辛くてストレスだったけど、次第に麻痺して何も感じなくなっていた。
そして社会人3年目になってすぐ、その獄門島のような編集部を辞めた時、俺はふと思ったのです。
「あ、俺、バンドをやる時間ある」と。


そこから今日までずっと音楽を生活の第一に置いて生きているんだけど、その間たくさん大切な仲間を得ることができました。
俺はいま有刺鉄線を有名にするために、日々いろいろなことをがんばっていますが、どれだけバンドが有名になって名声を得てもなお、音楽を通じて仲間を得たことの素晴らしさには到底かなわない。


今回の遠征は、そういう音楽を通じて仲間を得るというステキサイクルが、ついに地元じゃない地域にまで広がっていった現象と俺は解釈しています。
実際全然地元から遠い関西でも、有刺鉄線を応援してくれる人がいて、ただただ嬉しいわけです。


音楽ってイイ。
もっと色々な街でライブやりたい。



【秋の武者修行ツアーファイナル】
10/18(日)渋谷乙


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