殴り合い、殴り勝つ

いやー、もうすぐW杯ですね!
なんだかんだいって楽しみですよ。

いま世間では日本代表の人気がかなり落ちていると聞きます。
一時期に比べると代表戦のチケットもずいぶん売れなくなってきているし、テレビ中継の視聴率もずいぶん下がっているとか。
でも、そんなの当たり前。最近の代表いいサッカーしてないもん。

でも、W杯初戦でカメルーンを撃破したりすれば、絶対みんな代表にまた注目し始めるよ。
強いチーム、魅力的なゲームをするチームは、必ずみんなが応援するのです。
2004年の夏、ギリシア代表がユーロを制したみたいな、国全体が爆発するような素敵な2010夏にしよう。


新聞やらテレビやらがW杯を取り上げるなかで、
「エトーをどう止めるか」(カメルーンのエース)
「ロッベンの攻撃をどう防ぐか」(オランダのエース)
みたいな表現をたまに見るけど、それは違うだろと思う。

まず、局地的に見れば中澤vsエトー、闘莉王vsエトーという図式はあるけど、大局的にはチームとして戦い、結果として彼ら他チームのエースに仕事の機会を与えない戦い方をすべき。

そしてそれ以上に、絶対に受け身に回っちゃダメ。
相手が誰だろうと殴り合うべきだ。

過去こうした国際大会で大番狂わせを演じるチームは、必ずどこも自分たちの特徴をしっかり発揮しているもの。
一番顕著なのが前述のギリシアで、常軌を逸した守備的戦術で前評判を覆しユーロで優勝した。
地元のポルトガルにまったくサッカーをさせなかった決勝戦は印象に残っている。

また2002年日韓大会の韓国も素晴らしいサッカーでベスト4まで勝ち進んだ。
あの大会の韓国については、信じられないくらいの誤審の連続というアシストもあったけど、それを差し引いてもたしかに彼ららしいサッカーをしてた。
3-4-3のシステムで両サイドが積極的に仕掛けつつ、ピッチ全体をすさまじい運動量でカバーするっていう、個性的なサッカーだった。


翻って、日本代表のストロングポイント、それは当然攻撃。
おそらく両サイドバックは長友と内田が先発すると思うけど、二人は完全に攻撃型の選手。
中盤を見回しても、中村俊、遠藤、松井とテクニックのある選手ばかり。
堅く守ろうと思ったらダブルボランチは稲本と長谷部になるはずだけど、きっと岡田監督は遠藤を使うんじゃないかな。遠藤は守備力はないけど、テクニック、視野の広さ、キックの精度は本当に素晴らしい。

日本の良さは、細かいパスワークと敏捷性を活かした素早い攻撃。
人選からして攻撃主体なわけで、今さら萎縮して受けに回ってもしょうがない。
それに俊輔、遠藤、本田といったワールドクラスのプレイスキック技術とパワーを活かすためにも、積極的に攻撃してPK・FKをゲットしなければいけない。


もちろんノーガード戦法まではする必要がないが、こそこそ逃げ回ったって勝てるはずがない。
どういう結果になろうと、積極的に日本の良さを活かす戦いをするべきである。
両サイドバックは積極的に攻めあがり、様々な選手たちが入り乱れて敵陣に殺到するイメージでよろしく頼みます。

幸運なことに、カメルーンやオランダはそれほどキッチリ守ってくる相手じゃないから、殴り合いにはたぶん応じてくれる。
反面デンマークは堅い試合運びをするはずだから、もっとも日本が苦戦する相手なんじゃないかと思ってる。


とにかく殴り合う。
そして手数で相手を圧倒して、最後には殴り倒して勝つ。

ほとんどのブックメーカーで日本はグループリーグ最下位と予想しているらしい。
日本に賭けているヤツに大儲けさせてやろうじゃないか。


【有刺鉄線ライブ】
5.29 渋谷屋根裏
5.30 代々木公園野外音楽ステージ
http://www.yuutetu.com/