狂気の競馬血統論、IK理論を語らえる人はいませんか

大学時代に競馬の血統にハマっていました。特にI理論というなにかと敵が多い、原理主義的な面すら持つ血統理論が大好きでした。写真はこの理論のバイブルで僕としては三回目の購入です。どなたかI理論を語れる方はいらっしゃいませんか。

I理論は、今はIK理論と呼ばれています。Iはこの理論の提唱者である五十嵐良治氏、Kは五十嵐氏に師事した久米裕氏の頭文字ですが、二人はすでに世を去っています。

IK理論の骨子は、サラブレッドの能力形成は、父と母の血統内に共通して存在する祖先によって行われると考えるところです。つまり、よくいわれるインブリード(IK理論ではクロスと呼ぶ)により、サラブレッドの能力を推測しようとする体系的な理論、それがIK理論です。

ダビスタやウィニングポストなどの競馬ゲームをやったことがあるなら分かる通り、競走馬の生産時にクロスを作るのは、配合におけるひとつのセオリーです。競馬の世界では、優秀な祖先の近親交配を意識的に行ってきました。

ただしダビスタなどのゲームでは、せいぜい5代前までしかさかのぼりません。5代程度だと、一頭もクロスがない競走馬もたくさんいるものです。ですがこれを6代、7代とさかのぼると、次々とクロス馬が現れていきます。IK理論では、9代目まで祖先をさかのぼることで(合計1024頭)、発生しているすべてのクロスを洗い出し、その馬の能力を推測します。

そう、推測と書いている点が、僕がIK理論を一番好きな要素のひとつです。どんな世界でもそうですが、すでに出た結果に対してあれこれ言うのは誰でもできることです(特に相場の世界ではそうです)。競馬でも、活躍した馬を名馬認定することは簡単です。

しかしIK理論では、原則的にどんな馬でもデビュー後1勝した段階で血統構成に基づいて能力を評価します。そしてその1勝した時点ではまだなんの実績もありませんが、ここで下した評価を覆すことは絶対にありません。この潔さに男気を感じるわけです。

IK理論の魅力は、非常に体系的である点です。8項目からなる名馬の条件を定め、それをどれくらい満たしているかどうかでのみ、その馬の素質を評価します。父や母がどれだけ有名馬であっても血統構成に問題があれば低評価しますし、マイナーな父母から生まれた馬でも、血統構成が優れていれば高評価します。

本当にですね、名馬の血統は美しいんですよ。

IK理論が最高のサラブレッドとするのは、リボー(Ribot)。イタリア産の名馬で、16戦16勝、凱旋門賞を連覇しています。このリボーの血統表を見ると、たしかにすごい。9代血統表の全域が同じ系統の祖先で埋め尽くされていて、統一感がハンパないです。

IK理論では名馬の条件をどれだけ満たしているかで、血統構成にランクをつけます。日本馬で最高の評価を下されたのは、タマモクロス、サクラスターオー、ナリタタイシン、ビワハヤヒデ、エイシンワシントンあたりですね。みんなとても美しい血統表ですよ。

 

…書き切れませんね、好きすぎて。
続きはまた今度お酒でも飲みながら。


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