ファンキーな墓
ちょっと前に地元で法事があった。
新たに実家の近くに作った鹿内家のお墓に、すでに亡くなっている祖母の遺骨が改葬された。また僕や弟夫妻にとっては、自分が将来的に入る墓との初顔合わせとなったわけだ。
それにしてもファンキーな墓だった。
バンビのロゴや抱腹絶倒という文字が刻まれていて、全体的にピンク色だった。
自分が最終的にそこに入ることをイメージしたら、なんだか安心したような、温かい気持ちになった。
一番最後に帰る家はここなんだな、と。
10年前は、自分が死んだ後のことなんて全く興味がなかった。死んだらそのへんに骨は捨ててくれればいいし、葬式も墓も金の無駄だと思ってた。
でも今はちょっとそういうのは変わってきて、やっぱり自分が死んだら葬式をやってほしい。死んだ後もそれなりに大事にされるなら、死ぬこともしかたないと思いはじめた。
これって、少しずつ死を受け入れる準備をしているってことなんだろう。
人は生まれて少ししたら、その後自分がどう生きていくかを決めなければいけない。
そして大人になってしばらくしたら、今度は自分がどういう死に方をするかを考えなければいけない。
言い換えれば、死んだ後のこともイメージしなければいけない。
きっと、そこまで準備して、ようやく一人前の大人なんだろう。
ファンキーな終着駅の場所は分かった。
あとはそこに至るまでのルートをどう進むかだね。
【有刺鉄線 冬の関西行脚】
12/5 心斎橋AtlantiQs
12/6 京都MOJO