Paperback Writer
高校生のとき、めっちゃビートルズを聞いてた。今も聞いてるけど、その100倍くらい聞いてた。そしてちょっとだけかぶれてた。
同級生の女の子が、学校の自分の机に将来なりたい職業をいっぱい書いて埋め尽くすという遊びをやっていた。高校生らしい、かわいらしくて、そして素敵な遊びだなと今も思う。
僕はその机の空いているスペースに、「ペイパーバックライター」と書いた。
女の子に、それは何?と聞かれて、
「ペラペラの紙に本に原稿を書いている人だよ」
と、ちょっとだけ得意げに答えた。
いうまでもなく、同名の名曲そのまんま。かぶれてたね。
でも、今、そういう仕事を僕はしている。
海外のPaperback Writerの意味とは違うと思うけど、雑誌に記事を書いて食いつないでいるよ。
18歳のあの放課後、何となくかっこつけてそう書いただけなんだけど、まあまあ自分に合っている仕事なのかなと思う。